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竹田大使ご挨拶

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竹田大使ご挨拶

日本とブルガリアの関係には、政府レベルでも、そして草の根レベルでも、一言でいうと安心の信頼感があります。そして微笑みをもって我々の社会の中にお互いの痕跡を見ることができます。

日本とブルガリアは、地理的にもまた利害的にも遠く離れていることによって、かえって互いに曇りのない眼差しをもってそれぞれの歴史と文化に敬意を払い、興味深く学ぶことが出来たのかもしれません。これは両国の関係における天賦の幸運な与件であったかもしれません。

しかし、それに加えて戦後 50 年のそれぞれの動乱の歴史の中にあっても我々の偉大な先人達は賢明に、そしてたゆむことない努力で、半世紀にわたって非常に意味のある交流の歴史を積み重ねてくれました。その結実が現在の姿なのです。

ブルガリアにおける日本文化研究と実践の充実は私にとって、そしてこの国を訪れる多くの日本人にとって、大きな喜び、感動です。また私にとってのもうひとつの大きな喜びであり光栄は、在ブルガリア日本大使として着任してから、数えきれないほど多くのブルガリアの方々からいただいた、ブルガリアの厳しい時期に日本が行った支援は決して忘れない、と感謝の言葉です。我が国国民の血と汗の結晶が、この国で活かされ、平和と繁栄のささやかな、しかし確実な一助となってきたこと、そしてなによりそれを語り伝え、大切に思っている人々がいること、これは我々にとってもかけがえのない財産です。

20 世紀の半ばに外交関係を回復した日本とブルガリアが、その100 周年を迎えるのは21 世紀の半ばです。そのころ、我々はどのような関係に発展しているでしょうか。その関係は両国の社会、経済、そして精神文化にとって大きな利益をもたらしているでしょうか。我々の子孫にとって貴重な財産を残してやることが出来るか、それはまさに今ここから、私たちが2つの国の関係に秘められる果てしない可能性を、如何なるビジョンを持って、どれだけの熱意をもって追求していくのか、ということにかかっています。

しっかりとした信頼の基盤を築いてくれた先人達の努力を無駄にしないために、私たちはそこに成果の結実を見、新たな可能性を育んでいきましょう。それは両国にとって大きな財産となることを私は確信しています。

  竹田恆治
ブルガリア共和国駐箚日本国特命全権大使