額賀衆議院議長のブルガリア訪問

令和6年9月10日
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1 額賀福志郎衆議院議長は、ナザリャン・ブルガリア国民議会議長の招待により、9月7~10日、ブルガリアを親善訪問した。
 
2 9月9日(月)、額賀議長は、ラヤ・ナザリャン・ブルガリア国民議会議長、ルメン・ラデフ大統領及びディミタル・グラフチェフ首相と会談を行った。それぞれの概要は次のとおり。
(1)ナザリャン国民議会議長との会談
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 会談に先立ち、額賀議長は、ナザリャン議長の出迎えを受け、「無名戦士の碑」における献花の行事に臨んだ。
 冒頭、ナザリャン議長から、日ブルガリアの「3つの周年」である本年、額賀議長をはじめ日本国国会との議会間交流が強化されていることをうれしく思う旨述べた。同議長は、日本がブルガリアの優先的パートナーである旨指摘した上、両国関係を戦略的パートナーシップに引き上げたいとの希望を述べた。また、10月のJETRO訪問団を歓迎する旨述べた。
 額賀議長は、今回の招待に感謝の意を述べるとともに、議員間交流を引き続き発展させたいこと、両国が価値観を共有するパートナーとして地域の安定のために共に貢献できること、エネルギー、IT、研究開発などの分野での両国の協力の進展をうれしく思うこと、また、ブルガリアがEUの中で発展するための経済インフラ基盤に貢献するものづくり技術を我が国が提供すると同時に、我が国がブルガリアのIT人材を活用するなどして、両国の強みを相互の経済発展に結び付けることの重要性等を述べた。そのほか、両議長は、様々な分野での人材交流の強化、両国間の観光の一層の促進のための方策について議論を行った。
 会談後、額賀議長は、ナザリャン議長との共同記者発表に臨み、議会間交流を含め、二国間関係を一層強化していくことで一致した旨述べた。
 会談には、ブルガリア側からキロヴァ国民議会副議長(首席随行員)、ガネフ同副議長、ドンチェフ対日友好議連会長及びアラバジエヴァ駐日大使、日本側から道上駐ブルガリア大使が同席した。
(2)ラデフ大統領との会談
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 冒頭、ラデフ大統領は、日本はブルガリアにとって東アジアにおける優先的友好国、同志国、かつ民主主義国の模範例であるとし、民主化・市場経済化の過程における日本の多大な支援に感謝しつつ、様々な分野での両国のこれまでの交流が将来のよりよい関係への基盤となる旨指摘した。同大統領は、当地日本企業の活動に日頃から関心を寄せてきた旨述べた上、10月のJETRO訪問団を歓迎する旨述べた。また、今回の訪問が二国間交流をさらに深めることを期待する旨述べた。
 額賀議長からは、同大統領によるブルガリアに進出している日本企業への支援策などの日ブルガリア経済関係の強化への貢献に謝意を述べるとともに、同大統領が2019年に即位の礼に際して訪日されたことに感謝していること、同大統領の訪日を含め首脳級の往来が続いていることをうれしく思うことを等述べた。
 このほか、会談では、ブルガリア経済発展の今後の方向性と我が国の貢献の在り方などの議論が行われた。
 会談には、ブルガリア側からキロヴァ国民議会副議長(首席随行員)、アラバジエヴァ駐日大使らが、日本側は道上駐ブルガリア大使が同席した。
 
(3)グラフチェフ首相との会談
 冒頭、グラフチェフ首相から歓迎の意が表されるとともに、ブルガリアの伝統的友好国かつ優先的パートナーである日本との関係を、戦略的パートナーシップに引き上げたい旨表明された。
 額賀議長からは、両国間関係の発展が、アジアや欧州の安定、ひいては世界の発展にもつながることへの期待とともに、同首相の長年の両国間関係への貢献に謝意を述べた。また、各大臣との議論の中で、日本企業の明治によるブルガリアLB社との共同研究所設立事業、今月齋藤経済産業大臣との間で締結されたエネルギートランジションに関する協力覚書とチャイラ水力発電所復旧事業の進展、音楽の分野での留学を含めた人材交流、「佐渡島の金山」世界遺産登録へのブルガリアの協力への感謝、観光事業の活発化等、多岐にわたる最近の両国間関係進展の具体例が議論された。
 会談には、ブルガリア側からキロヴァ国民議会副議長(首席随行員)、トドロフ文化大臣、ニコロフ経済産業大臣、マリノフ・エネルギー大臣、ミロシェフ観光大臣及びアラバジエヴァ駐日大使、日本側から道上駐ブルガリア大使が同席した。
 
3 このほか額賀議長は、8日にパノフ・プロヴディフ市副市長等の案内により同市歴史地区を、10日にはソフィア市内で国立歴史博物館を視察した。