二国間関係等

文書署名(於:ワルシャワ)
写真:ブルガリア外務省アーカイブ

文書署名(於:東京)
日本とブルガリアとの間には、長い伝統的友好関係があります。
日本とブルガリアの史料に、1909年に久邇宮親王がブルガリアを訪問され、フェルデナンド国王に謁見し、勲章を授与されたとの記録が残っています(両国交流開始年)。
その後、1939年、両国は相互に公使館を開設し、外交関係を樹立しました。1944年9月、ブルガリアにおける共産党政権成立を背景として外交関係は一時中断しましたが、1959年9月には再開され、政治、経済、文化等において活発な交流が続きました。この間には、両国市民が広く互いの存在を知るきっかけとなった1970年大阪万博の開催・ブルガリアの参加もありました。
両国関係は、特に1989年の体制転換後、ドナー国・日本がブルガリアの民主化・市場経済化を支援する構図がしばらく続きました。しかし、2004年のNATO加盟、2007年のEU加盟を経てブルガリアは大きく発展し、両国関係は、民主主義・法の支配をはじめとする基本的価値を共有するパートナーへと進化しました。また、2022年以降、ブルガリアは、IT/AI分野の高度人材を擁する南東欧地域のイノベーション・ハブへと発展を続けています。
こうした両国関係の強固な礎に加え、両国を取り巻く国際安全保障環境の変化を踏まえ、2025年5月、石破総理大臣とラデフ大統領との間で「日・ブルガリア戦略的パートナーシップ構築に関する共同声明」が署名されました。これにより、これまで100年以上にわたり伝統的に良好に育まれてきた日本・ブルガリア二国間関係は、戦略的パートナーシップへと発展・格上げされました。今後、両国は、このパートナーシップをベースに関係を一層発展させていきます。
戦略的パートナーシップについては、こちらの骨子又は全文(和文仮訳)を御覧下さい。
また、両国の交流関係やブルガリア情勢については、外務省のホーム-ページもご参照下さい。https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bulgaria/index.html