ルセにおける能のワークショップと公演の開催

平成28年6月28日
ワークショップ(大鼓の演奏)
ワークショップ(能装束の着付け)
6月21日,ブルガリア北部のルセで,山本能楽堂による能のワークショップと公演が開催されました。

ワークショップは,日本語教育が行われているヴァシル・レフスキ総合学校で開催され,山本能楽堂の山本章弘代表理事が能の歴史,特色,使われる面や楽器等について,ユーモアや実演を交えつつわかりやすく説明しました。同校の生徒が大鼓の演奏を体験したり,同校の先生が能装束の着付けをしてもらったりする機会もありました。

ルセ市劇場での公演では,冒頭,在ブルガリア日本国大使館の荻野書記官が挨拶を述べた後,ワークショップと同様に能についての説明や楽器の実演が行われ,引き続き,演目「安達原(あだちがはら)」が上演されました。上演後,観客席ではスタンディングオベーションが起きました。

ワークショップで能装束の着付けをしてもらったヴァシル・レフスキ総合学校の先生は生徒に対し,「日本の伝統を知るために着付けを体験した。ブルガリアの伝統も大切にしていこう。」と呼びかけました。今回のワークショップと公演が,ともに豊かな歴史と伝統を有する日本とブルガリアの相互理解促進に役立つことを期待しています。
公演(楽器の実演)
公演(安達原)