第36回日本文化月間の開催

令和7年12月23日
image ↑展示会の様子
 本年7月から11月にかけて、「第36回日本文化月間」が開催されました。
 「日本文化月間」は、1990年より毎年開催(2011年からは当地日本友好団体等をまとめる傘機関「日本友の会」との共催)する当館広報文化活動の目玉行事であり、当地における秋の恒例行事として広く認知されています。
 第36回目の実施となった本年は、7月及び9~11月の計4か月間(なお、行事が集中的に開催されたのは9~11月の3ヶ月間)で22件のイベントを開催し、累計約37,500人が来場したほか、主要メディアを中心とした報道件数は130件を超えました。また日本から文化関係者、6個人・2団体の参加を得ました。
 
1 Aniventure Comic Conの開催
 7月5日及び6日、第36回日本文化月間の一環として、全国アニメ・マンガクラブ「NAKAMA」主催の「Aniventure Comic Con」が、ソフィア市内のインターエクスポセンターで開催され、道上大使(当館注:当時)が開会挨拶を行いました。
 本イベントは、日本のアニメや漫画を含め、コスプレ、ゲームソフトやグッズの紹介・販売が行われるブルガリア最大級のポップカルチャーの祭典であり、2日間で28,000人以上が来場しました。本年からコスプレコンテストの優勝者に、名古屋で開催される世界コスプレサミットの出場権が与えられ、会場は大いに盛り上がりました。
 会場には日本文化を紹介するコーナーが設けられ、習字や切り絵、着付け体験のワークショップなどが行われました。今年は当館のほか、日本政府観光局(JNTO)とJETROも出展し、例年より規模が拡大しました。
 JNTOはブルガリアで初となるビジット・ジャパンブースを設け、訪日旅行の情報を提供し、JETROは梅酒や和菓子のPRを行いました。また、日本人アーティスト3名(箏演奏家の榎戸二幸氏、金継ぎ師の田中比香里氏、日本舞踊家の柳千穂子氏)が、それぞれ文化体験を提供しました。
 日本の伝統文化・芸術と現代文化が融合した場として、若い世代を中心に多くの方が楽しまれていました。
 また、ブルガリア国営テレビ、bTV、BTAなど、当地の主要メディアにも多数取り上げられました。
 
2 墨絵・書道・俳句合同展示会
 9月1~14日にかけて、ブルガリア俳句連盟及び全国アニメ・マンガクラブ「NAKAMA」共催の「墨絵・書道・俳句合同展示会」が、スタラ・ザゴラ市で開催され、当館町田参事官が開会挨拶を行いました。
 「季語」をテーマに創作した墨絵、書道及び俳句作品が展示されるとともに、墨絵、俳画、書道及び俳句のワークショップも開催され、計約350人が訪れました。
 本件は当地のメディアにも取り上げられたほか(BTABNR)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
3 第11回ソフィア駅伝マラソン
 9月6日、スポーツクラブ”Sport For All-Sofia in Europe”主催の「第11回ソフィア駅伝マラソン」が開催され、道上大使(当館注:当時)が開会挨拶を行いました。
 「ソフィア駅伝」は、毎年9月6日の統一記念日に合わせて開催され、本年で11回目の開催となります。42.195kmを6人1組でたすきをつなぐ同駅伝は、年々規模が拡大しており、当日は晴天の下、約70チーム・400名が参加をし、チームで駅伝を楽しむ姿が随所で見られたほか、当館からも日本大使館チームが出場しました。
 本件は当地の主要メディアにも多数取り上げられたほか(BTABNTBNR24チャーサ紙等)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
4 ブルガリア俳句連盟創立25周年記念事業
 9月から10月にかけて、ブルガリア俳句連盟創立25周年記念事業の一環として、同連盟主催の「書道・禅画・水墨画・俳句・陶芸合同展示会」及び「俳句の多彩な表現」が開催されました。
 前者は9月9~23日にかけてヴァルナ市で開催され、各種作品展示のほか、書道のワークショップも開催されました。後者は10月14日にソフィア市立図書館で開催され、ブルガリア俳句連盟の新旧代表や現会員が一同に介し、同連盟の歩みを振り返り未来への展望を示す場となりました。両行事を合わせて約410人が訪れました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA)、当日の写真はこちら((1)(2))に掲載されています。
 
5 アマテラス基金展示会
 9~10月にかけて、アマテラス基金主催の展示会が2件、ソフィア市で開催され、町田参事官が開会挨拶を行いました。
 そのうち、第一弾として開催された脇田和(当館注:昭和から平成の時代にかけて活躍した洋画家)の作品展は、同氏の作品が当地で初めて紹介される機会であったことから、大きな話題を呼びました。両展示会を合わせて約1,600人が訪れました。
 本件は当地のメディアにも取り上げられたほか(BTA)、当日の写真はこちら((1)(2))に掲載されています。
image ↑ソフィア公演の様子
image ↑ワークショップの様子
 6 ブルガリア国営ラジオ局(BNR)児童合唱団コンサート
 9月25日、ブルガリア国営ラジオ局児童合唱団及び東海大学同窓会ブルガリア支部共催のコンサートが、ソフィア大学本部棟で開催されました。コンサートに先立ち道上大使(当館注:当時)が挨拶を行ったほか、来賓としてヴァルチェフ・ソフィア大学長の出席を得ました。
 同合唱団は、当地初の児童合唱団として国営ラジオ局傘下に設置されて以来、日本(当館注:訪日公演は1967年以来、計18回に上る)を含む国内外で数々の公演を行い、その美しい歌声を披露してきたほか、平成25年度以降毎年、当館が開催する日本文化月間内でコンサートを開催してきました。
 今回のコンサートでは、『さくらさくら』や『愛は勝つ』(当館注:初披露曲)をはじめとする日本の歌を中心に、『グローリア』などの世界の名曲やブルガリアの歌が披露され、児童たちの澄んだ歌声が約350人の聴衆を魅了しました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTABNR)、当日の写真はこちら、コンサートのフル動画はこちらに掲載されています。
 
7 谷岡弘茂氏への名誉博士学位授与式
 10月9日、ヴァルナ海軍アカデミー主催の谷岡ケイラインローローバルクシップマネージメント株式会社代表取締役社長への名誉博士学位授与式が、ヴァルナ市で開催されました。
 授与式には、谷岡氏のほか、カリノフ海軍アカデミー学長、当館町田参事官、同アカデミー教員や学生等約100人が出席しました。
 本件は当地のメディアにも取り上げられたほか(BTA)、当日の写真はこちらに掲載されています。また、本授与式に係わるケイラインローローバルクシップマネージメント株式会社の発表はこちらです。
 
8 和太鼓兄弟ユニット”は・や・と”による和太鼓公演及びワークショップ
 10月8日及び9日、当館主催の「和太鼓兄弟ユニット”は・や・と”による和太鼓公演」が、ソフィア市(イヴァン・ヴァゾフ国立劇場)及びヴァルナ市(ヴァルナ海軍アカデミー)で開催されました。
 ソフィア市公演においては、ナザリャン国会副議長/対日友好議連会長、ザフィロフ副首相、デンコフ元首相、対日友好議連メンバー(2名)、ビタノフ教育科学副大臣、各国大使(計20カ国)、元駐日大使等約60名の要人を含む計約750人が来場し(当館注:肩書きはいずれも公演実施時)ました。ヴァルナ会場においては、カリノフ海軍アカデミー学長の出席を得たほか、市民ら約550人が来場しました。
 ブルガリア初来訪となった和太鼓兄弟ユニット”は・や・と”は、金刺敬大氏、金刺凌大氏、金刺由大氏の3兄弟による和太鼓ユニットであり、これまで世界約35カ国で公演を行ってきたプロ和太鼓集団です。兄弟ならではの息の合ったパフォーマンスに対し、会場は終始手拍子や拍手に包まれ、特にアンコールでブルガリアの名曲”My country, my Bulgaria”が演奏された際は、観客全体が一様に歌詞を口ずさんでおり、公演終了後は、鳴り止まない拍手、スタンディングオベーションと会場は大変盛り上がりました。
 また、10月7日には、同ユニットによるワークショップが、ソフィア大学本部棟で開催されました。ソフィア市内日本語教育機関在学生約170人が集まり、参加者全員が和太鼓を叩く体験をしたほか、体験終了後は、奏者のサインなどを求める長蛇の列ができるなど、盛況に終わりました。
 本件は当地の主要メディアにも多数取り上げられたほか(BTABlitz.bg等)、ソフィア市会場における写真及びビデオはこちら((1)(2))に掲載されています。
image ↑公演の様子
9 生け花クラブ「花月」による生け花展
 10月10~13日にかけて、当地生け花クラブ「花月」主催の生け花展がソフィア市で開催されました。
 「家庭でもできるいけばな」をテーマに創作した作品が展示されるとともに、生け花のワークショップも開催され、計約200人が訪れました。
 当日の写真はこちらに掲載されています。
 
10 ソフィア大学日本学科オープンデー
 10月16~17日にかけて、ソフィア大学古典現代言語学部日本学科主催の「オープンデー」が、同大学本部棟で開催され、当館町田参事官が開会挨拶を行いました。
 本2025年は、ソフィア大学に日本語専攻が誕生して35年、第一期生が卒業してから30年の節目の年であることを記念して実施された事業であり、ヴァルチェフ・ソフィア大学長や同大学幹部、ジェコフ日本友の会会長、日本学科の教職員、卒業生、在学生ら延べ約700人が出席しました。
 2日間にわたり、学内外の様々な日本研究者による発表や議論が行われたほか、同大学日本語専攻の創設者であり、日本文学研究者のツベタナ・クリステワ氏(国際基督教大学名誉教授)に対し、(ソフィア大)学長賞が授与されました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
11 日本の伝統文化に関するレクチャー、デモンストレーション及び展示会
 10月16~18日にかけて、生け花協会「草雅」及び茶道裏千家淡交会共催の文化行事が、地域歴史博物館(ソフィア市)で開催されました。
 3日間にわたり、茶道や生け花に関するレクチャー及びデモンストレーション、生け花や書道の作品展示等が行われ、計約200人が訪れました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA(1)BTA(2))、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
12 合気会本部道場の栗林孝典師範による合気道セミナー
 10月18~19日にかけて、ブルガリア合気道連盟主催の合気道セミナーが、ソフィア市で開催されました。
 ブルガリア合気道連盟設立35周年記念事業の一環として開催され、合気会本部道場の栗林孝典師範指導のもと、全国から集まった約400人の合気道愛好家が稽古に取り組みました。なお、現在、ブルガリアにおける合気道の競技人口は3,000人を超えるとされています。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA(1)BTA(2)BTA(3))、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
13 パフォーマンス集団『ORIENTARHYTHM』による公演 「The Life of HOKUSAI」
 10月22日、当館主催の、「パフォーマンス集団『ORIENTARHYTHM』による公演 「The Life of HOKUSAI」」が、国立演劇映像美術大学(ソフィア市)で開催され、当館町田参事官が開会挨拶を行いました。
 『ORIENTARHYTHM』は昨年のAniventure Comic Con2025への参加に続く、2年連続の来訪となりました。「The Life of HOKUSAI」は葛飾北斎の半生を題材とした、ライブパフォーマンスと最新鋭の映像技術を融合した舞台芸術作品で、約500人の観衆を魅了しました。
 また公演に先立つ10月20日には、ソフィア大学本部棟にて同パフォーマンス集団による講演会(題目:「What is real Japanese Cool?」)が開催されました。
 本件は当地のメディアにも取り上げられたほか(Blitz.bg)、当日の写真はこちら((1)(2))に掲載されています。
image ↑ワークショップの様子
14 着物紹介行事
 10月20~22日及び同28~30日にかけて、生け花協会「草雅」及び茶道裏千家淡交会共催の着物紹介行事が、ヴラッツァ市及びハスコヴォ市で開催され、ヴラッツァ市の行事において、当館町田参事官が開会挨拶を行いました。また来賓として、それぞれヴラディミロフ・ヴラッツァ副市長、キリロフ・ハスコヴォ副市長の出席を得ました。なお、ヴラッツァ市における日本文化月間行事の開催は初めてとなります。
 着物や帯・小物に関する展示やレクチャーのほか、生け花、茶道及び書道の展示やデモンストレーションも開催され、計約600人が訪れました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA(1)BTA(2)BNRDarikNews等)、当日の写真はこちら((1)(2))に掲載されています。
 
15 第11回映画と文学のフェスティバル「CineLibri」
 10月30日、第11回目の開催を迎えた映画と文学のフェスティバル” CineLibri”(当館注:当地有力出版社であるコリブリ社が主体となり、10月10日~11月3日にかけて、ソフィア市他国内6都市で、世界各国の計70作品が上映)の一環として、吉田大八監督の『敵』が上映されました。本映画は複数日にわたり上映され、毎回、ほぼ満員となる盛況ぶりで多くの方々が楽しまれました。
 本上映の写真はこちらに掲載されています。
 
16 切り絵展示会
 11月4~29日にかけて、全国アニメ・マンガクラブ「NAKAMA」主催の切り絵展示会が、地域歴史博物館(ソフィア市)で開催されました。
 「世界中の神話と伝説」をテーマに、両国出身の切り絵作家による作品計約100点が展示されるとともに、切り絵のワークショップも開催され、計約700人が訪れました。ブルガリアにおいては近年、切り絵の認知度が高まっており、今や日本国外で最大規模の切り絵コミュニティが存在するとされています。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTABlitz.bg)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
17 日本画家・後藤真由美氏による日本画レクチャー・ワークショップ
 11月5日、当館主催の日本画レクチャー・ワークショップが、国立美術ギャラリー(ソフィア市)で開催され、当館町田参事官が開会挨拶を行いました。
 レクチャー(題目:「日本文化と線描の力」)においては、日本画の歴史や特徴、描き方及び技法等が取り上げられ、立ち見が出るほどの満席になった会場から多数の質問が寄せられるなど、盛況に終わりました。
 またレクチャーに先立ち実施されたワークショップにおいては、美術関係者を含む計20名が参加し、「銀紅葉」をテーマとした作品の制作が行われました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTAbTVBlitz.bg)、当日の写真はこちらに掲載されています。
18 日本のソフトパワーに関するディスカッション
 11月10日、ソフィア大学学生外交クラブ及び同大学日本学科学生クラブ共催の「日本のソフトパワーに関するディスカッション」が、同大学本部棟で開催され、当館町田参事官が開会挨拶及びプレゼンテーション(題目:「大阪・関西万博」)を実施しました。
 ブルガリア観光省のプログラムを通じて、大阪・関西万博のブルガリア館にてボランティアとして運営に携わったソフィア大学の学生計15名や同大学日本学科在学生、教職員ら約180人が参加し、ポップカルチャーから直近の二国間経済関係まで、幅広い分野にわたる積極的な意見交換が行われました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
19 日本映画上映会
 11月13~16日にかけて、当館主催の日本映画上映会が、国立演劇映像美術大学(ソフィア市)で開催されました。
 国際交流基金フィルムライブラリーに所蔵されている4作品(『凪待ち』、『半世界』、『ある船頭の話』、『きみの鳥はうたえる』)が上映され、4日間を通じて、約370人が訪れるなど、好評を博しました。
 当日の写真はこちらに掲載されています。
 
20 プレヴェン市における日本文化紹介行事
 11月14~15日にかけて、プレヴェン市役所主催の日本文化紹介行事が、同市で開催され、当館町田参事官が開会挨拶を行ったほか、ディミトロヴァ・プレヴェン副市長の出席を得ました。
プレヴェン市では昨年、同市初めての日本文化月間行事となる切り絵展示会が開催され、連日ギャラリーが満員となるなど、盛況に終わったことを受け、2年連続での文化月間行事の開催が実現しました。
 プレヴェン市役所に加え、昨2024年来、日本語教育を課外活動の一環として導入した同市「ヴァレリ・ペトロフ」学校の教職員や児童が中心となり、2日間にわたり、日本の文化(生け花、折り紙、書道及び俳句)や社会(掃除文化等)に係わる様々なレクチャーや展示、ワークショップが実施され、両日合わせて約400人が訪れました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTA)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
21 金継ぎレクチャー、デモンストレーション及びワークショップ
 11月17~22日にかけて、日本文化センター「こころ」主催の「金継ぎレクチャー、デモンストレーション及びワークショップ」が、ソフィア市、プロヴディフ市及びヴェリコ・タルノヴォ市で開催されました。
 金継ぎ作家のナカムラクニオ氏が昨年に続きブルガリアを訪問し、一般市民や学生・生徒らを対象に、金継ぎの歴史や技法に関するレクチャー及びデモンストレーションが行われたほか、日本文化センター「こころ」(ソフィア市)において、一連のワークショップが開催され、計約250人が訪れました。
 本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(BTABNT)、当日の写真はこちらに掲載されています。
 
22 生け花クラブ「Miracle Ikebana」による生け花展
 11月24~30日にかけて、当地生け花クラブ「Miracle Ikebana」主催の生け花展が、ソフィア大学本部棟で開催されました。
 「クリスマスの生け花」をテーマに創作した作品が展示されるとともに、デモンストレーション、ワークショップ及びレクチャー(題目:「生け花と禅」)も開催され、計約250人が訪れました。
本件は当地の主要メディアにも取り上げられたほか(bTVBlitz.bg)、当日の写真はこちら((1)(2))に掲載されています。