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伊藤誠駐ブルガリア共和国日本国特命全権大使より着任のご挨拶


 

 

 

 

 

今般,駐ブルガリア日本大使に就任いたしました伊藤誠です。

以前からブルガリアは非常に親日的な国だという印象を持っていましたが,10月の私の着任と頃を同じくして行われた第21回日本文化月間の幾つかの行事に参加して,ブルガリアの皆さんの日本文化に対する関心の高さを知り,ますますその感を強くしました。

両国はこれまで冷戦時代も一貫して友好関係にありました。体制の違いを超えた友好と親善の為の交流があり,両国の架け橋となった個人や団体が地道な活動を行ってきました。そして体制転換以降20年間,我が国は円借款を通じたブルガリアのインフラ整備のみならず,教育・文化・医療・福祉分野への無償協力や技術協力を実施(総額約1281億円)してきました。こうした日本の協力はブルガリアの人々によく知られており,高く評価されています。また我が国でもブルガリアといえば古い歴史と伝統,独特な文化,自然,美しい音楽等,良いイメージがあります。

昨年両国は外交関係再開50周年を迎え,新たな時代に入りましたが,EU・NATOメンバー国として急速な成長と変化を続けるブルガリアと我が国が,今後も互いへの尊重と親愛の情を持ち,協力し合って,よりよい関係をさらに強めていくことができることを強く期待しております。

昨年はまた,日・ブルガリア両国において政権交替があり,また明年にはブルガリアで大統領選挙等が予定されています。両国間の対話と友好協力関係が変わらず維持・促進されるよう,政府間での要人往来や人物交流を促進していきたいと考えています。

ところで日ブルガリア間では既に30以上の学術交流協定が締結され,自治体の交流では3つの姉妹都市やパートナーシップ協定が締結されています。また,現在ブルガリア各地で約800名が日本語を学んでおり,500名以上の国費での留学経験者,800名以上のJICA元研修生をはじめとする日本での勉学,研修経験者もいます。さらにブルガリア国内各地には日本の伝統文化や武道の同好会も複数あります。今年6月にはこれらの同好会の他,日本語教育関係者,留学・研修同窓会団体等が参加する包括的な日本友好協会も設立されたということですが,私はこのような団体との協力・提携と草の根交流の促進を大切にしていきたいと考えています。

学術・教育・研究機関,地方自治体等を通じた文化・学術・経済等幅広い分野での両国の活発な交流を促進していくことが,裾野の広い,しっかりとした友好協力関係を確立する上で極めて重要と思っております。

さらにビジネス・直接投資等,経済交流の活発化は,ブルガリア政府及び産業界の関心も高く,一方の我が国企業側の関心も高まってきているところです。ブルガリアに対する我が国のこれまでの投資は,いずれも雇用の創設,輸出産業の振興,社会インフラの整備等に貢献する優れた投資として高く評価されています。今後も両国民間セクター間の経済交流の活発化が期待され,大使館としても両国ビジネス間の交流や情報発信を側面支援していきたいと思っています。

今後とも皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

在ブルガリア共和国日本国特命全権大使 伊藤誠

 

略歴

とう まこと

 

昭和46. 9
  外務公務員採用上級試験合格
47. 3
  名古屋大学法学部法律学科卒業
  外務省入省
62.10
  大臣官房総務課企画官
63.10
  在ブラジル日本国大使館 一等書記官
64. 1
  参事官
平成 4.11
  在ロス・アンジェルス日本国総領事館 領事
7.1
  国際情報局国際情報課長
9.3
  国際交流基金総務部長
12.10
  外務事務官 在デトロイト日本国総領事館 総領事
15. 3
  東京都理事 外務長(→15.8 儀典長)
18. 9
  特命全権大使 タンザニア国駐箚
20.12
  国際開発高等教育機構専務理事