二国間文化交流
1975年に文化取極が締結されて以来、日本・ブルガリア間の文化交流は様々な分野で活発に行われています。ブルガリア人一般の日本文化に対する関心は高いにもかかわらず、一般市民が日本文化にふれる機会が少ないため、日本政府は日本文化に対する理解の促進を図るために、積極的に各種の文化交流事業を実施しています。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
★日本文化月間★
在ブルガリア日本大使館が多くの団体の協力を得て90年より毎年秋に開催してきた「日本文化月間」も、2015年で第26回目を迎えました。2~3ヶ月をかけ毎年10~15件のイベントを通じて日本文化を紹介してきたこの「日本文化月間」はブルガリアの政府要人や一般市民の間での知名度も高く、他に例を見ないものとして高い評価を得ています。 2014年の「第25回日本文化月間」は,拡大月間として,6~11月にかけて21のイベントを,ソフィア市の他,ルセ市,パブリケニ市,アセノフグラッド市,プロヴディフ市,ヴェリコ・タルノヴォ市,ハスコヴォ氏,キュステンディル市において,生け花とヴァイオリンのコラボレーション及び生け花展示会,沖縄民謡や尺八のコンサート,切り絵・手鞠や陶磁器,押し花の展示会等を行いました。2015年の「第26回日本文化月間」でも,山本能楽堂による能公演やピアニスト及川浩治氏とソフィアフィルの共演など計14の行事を開催しました。2016年も9~11月にかけて,「第27回日本文化月間」の開催を予定しており,現代日本文化から伝統文化まで幅広く御紹介できるよう調整中です。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
★日本政府による文化無償資金協力★
ブルガリアには世界に誇る文化・教育機関、文化財が多数存在しますが、その多くの機関では財政難のため十分な活動や保存・修復に困難が生じています。そこで日本政府は、ブルガリアの優れた伝統や文化を守り、両国の文化交流をいっそう促進するため、ブルガリアに対し積極的に文化協力を行っています。1991年度よりほぼ毎年実施している文化無償協力の対象分野は音楽、演劇、文化財保護、スポーツ等文化全般にわたっており、これまでの総額は11.15億円にのぼります。
援助を受けてきた機関はソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、国立文化宮殿、国立オペラ・バレエ劇場などブルガリアを代表する文化施設です。また、国立文化財保存研究所、国立考古学博物館などブルガリアの貴重な遺跡・史跡の保存にも我が国の援助の手がさしのべられてきました。特に、トラキア文明の解明に重要な役割を果たすことが期待されるアレクサンドロヴォ古墳(紀元前4世紀)の保存・研究のために企画され、当国への文化無償としては最大規模の3億4千万円を供与した東ロドピ山トラキア美術博物館センター建設計画は、2009年5月15日、秋篠宮同妃両殿下を迎えパルヴァノフ大統領夫妻の出席のもと正式な開所を迎えました。
また、草の根文化無償協力では小学1年生からの日本語教育を取り入れているソフィア第18総合学校に於ける「日本ブルガリア教育文化交流センター」が完成し、2008年2月引き渡し式が行われたことを皮切りに、現在は日本文化・日本語をブルガリア積極的に紹介している団体・機関へ計10件、総額約3800万円の供与が行われました。
その他、2003年8月にはユネスコ文化遺産保存日本信託基金によるプロヴディフ歴史地区保存事業のため約100万ドルの財政支援を行うユネスコとブルガリア政府との合意文書の署名が松浦ユネスコ事務局長とパシ外相との間で行われ、修復作業が進んでいましたが、2008年12月、プロジェクトは成功裏に完了し、ユネスコ・ヴェニス事務所代表等を迎え盛大に完成が祝われました。
他方、2007年のブルガリアEU加盟により、OECD-DAC被援助国リストからの削除等を以て、経済的に繁栄しつつあるブルガリアに対する日本の支援は、大きな成果をもって終了しました。今後は、これらのスキームにより整備された文化施設等の活用や運営にあたり、両国間の更なる協力関係が促進されることが期待されます。 ブルガリアには世界に誇る文化・教育機関、文化財が多数存在しますが、その多くの機関では財政難のため十分な活動や保存・修復に困難が生じています。そこで日本政府は、ブルガリアの優れた伝統や文化を守り、両国の文化交流をいっそう促進するため、ブルガリアに対し積極的に文化協力を行っています。1991年度よりほぼ毎年実施している文化無償協力の対象分野は音楽、演劇、文化財保護、スポーツ等文化全般にわたっており、これまでの総額は11.15億円にのぼります。
援助を受けてきた機関はソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、国立文化宮殿、国立オペラ・バレエ劇場などブルガリアを代表する文化施設です。また、国立文化財保存研究所、国立考古学博物館などブルガリアの貴重な遺跡・史跡の保存にも我が国の援助の手がさしのべられてきました。特に、トラキア文明の解明に重要な役割を果たすことが期待されるアレクサンドロヴォ古墳(紀元前4世紀)の保存・研究のために企画され、当国への文化無償としては最大規模の3億4千万円を供与した東ロドピ山トラキア美術博物館センター建設計画は、2009年5月15日、秋篠宮同妃両殿下を迎えパルヴァノフ大統領夫妻の出席のもと正式な開所を迎えました。
また、草の根文化無償協力では小学1年生からの日本語教育を取り入れているソフィア第18総合学校に於ける「日本ブルガリア教育文化交流センター」が完成し、2008年2月引き渡し式が行われたことを皮切りに、現在は日本文化・日本語をブルガリア積極的に紹介している団体・機関へ計10件、総額約3800万円の供与が行われました。
その他、2003年8月にはユネスコ文化遺産保存日本信託基金によるプロヴディフ歴史地区保存事業のため約100万ドルの財政支援を行うユネスコとブルガリア政府との合意文書の署名が松浦ユネスコ事務局長とパシ外相との間で行われ、修復作業が進んでいましたが、2008年12月、プロジェクトは成功裏に完了し、ユネスコ・ヴェニス事務所代表等を迎え盛大に完成が祝われました。
他方、2007年のブルガリアEU加盟により、OECD-DAC被援助国リストからの削除等を以て、経済的に繁栄しつつあるブルガリアに対する日本の支援は、大きな成果をもって終了しました。今後は、これらのスキームにより整備された文化施設等の活用や運営にあたり、両国間の更なる協力関係が促進されることが期待されます。
★広報文化センター★
日本大使館では、1997年に開設した館内の広報文化センターにおいて日本関係図書・CDの貸し出し、広報資料の配付・留学情報の提供を行っているほか、日本に関する各種問い合わせに応じています。
また、日本に関するインフォメーション・ブレティン「ヤポーニヤ」の発行・配布や学校訪問、講演会の開催などの広報活動も行っていますので、ご希望・関心のある方は大使館広報文化セクションまでお問い合わせ下さい。
また、2002年に日本大使館のホームページを開設しましたが、新着情報がメールで配信されるメールマガジンの配信サービスも行っています。大使館ホームページよりご登録下さい。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
★ブルガリアに於ける日本語教育★
ブルガリアでは、近年、日本語学習者数の大幅な増加が見られ、がここ3年で約3倍に増え、現在全国で約1400名が日本語を勉強しています。高等教育機関ではソフィア大学、ヴェリコ・タルノヴォ大学において日本語専攻/コースが設置されているほか、シューメン大学で一般公開講座としての日本語教育が行われています。初中等教育機関における日本語学習熱の高まりはブルガリア日本語教育の特色ですが、ソフィア第18総合学校に引き続きルセ市ヴァシル・レフスキ総合学校(国内最大の生徒数をもつ公立学校)でも、小学1年生からの日本語履修が導入されました。2012年からはソフィア市第138総合学校でも日本語教育が開始されました。その他の教育機関でも多くの生徒が日本語を熱心に学習しています。またソフィア大学やソフィア第18総合学校では一般市民向け日本語講座も開始し、社会人等が日本語を学習し易い環境を提供しています。
日本政府は、ブルガリアから文部科学省国費留学生として、毎年数多くの研究留学生、学部留学生及び日本語・日本文化研修生を受け入れており、これまで500人強のブルガリア人留学生が日本へと旅立ちました。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
★地方自治体間交流★
現在、両国間で唯一正式な姉妹都市関係を持つのは日本の岡山市とブルガリア第2の都市・プロヴディフ市です。1972年以来姉妹都市関係にある両市は、文化交流や要人往来等長年の交流を経て、2012年、姉妹都市締結40周年の節目の年を迎えました。これを機に、日本国政府は、プロヴディフ市のこれまでの岡山市をはじめとする日本との交流深化と相互理解促進への寄与を称え、日本国外務大臣表彰を授与しました。また、広島県福山市に拠点を置く福山ブルガリア協会や、同県広島市に拠点を置くひろしまブルガリア協会は当地カザンラック市やヴェリコ・タルノヴォ市をはじめ、当地の様々な都市と草の根での交流活動を継続しています。2011年には、福山ブルガリア協会による和楽器演奏会が、ひろしまブルガリア協会による原爆展がそれぞれ5月と6月に開催されました。
新たな動きでは、2008年に、横浜市保土ヶ谷区とソフィア市との間で締結された「文化・教育・スポーツ等パートナー都市協定」(2年間の時限立法)が2013年まで延長されました。
また近年では両国友好市民団体が数多く設立され活発に活動されており、地方自治体関係など草の根の両国関係の発展を支えています。カザンラク市からの民族舞踊団の招聘や毎年のブルガリアフェアの開催に尽力してきた福岡市の宗政伸一氏が新たに在福岡・ブルガリア共和国名誉総領事に任命され、福岡でのブルガリア紹介を積極的に推進しています。ブルガリア側でもタルノヴォ・日本友好協会、ヴァルナ・日本友好協会などが設立され活発に日本紹介活動を行っています。