
第25回日本文化月間西浦焼展示会開催
11月6日、ソフィア市国立ブルガリア芸術博物館にて、西浦焼及び「書」展示会のオープニングが開催されました。オープニングでは、小泉大使及びアマテラス基金代表が挨拶を行った他、書道のみならず、茶道、華道、香道と多才な芸術家として世界各地で活躍されている西浦喜八郎先生による西浦焼とその生産者であり焼き物商である西浦家に関わるプレゼンテーション及び書のデモンストレーションが行われました。
ブルガリアでも陶磁器の生産は各地で特色がありますが、日本でも各地によって様々な種類の陶磁器が生産されています。現在、日本の陶磁器生産量の約半分を占めると言われているのが「美濃焼」という磁器ですが、かつては「美濃焼」の認知度はそれほど高くありませんでした。その後、19世紀後半になって、美濃焼の飛躍的な発展の礎を築いたのが「美濃焼のルネッサンス」と呼ばれる西浦焼です。美濃の人々は、美濃焼としてのアイデンティティーを確立し、質を向上させること、また明治開国の際に日本国としてのアイデンティティーを確立するため、世界に誇れる日本の職人技術を広く紹介するという高い志をもって西浦焼を生み出し、陶磁器産業の発展と海外輸出の振興の礎を築きました。
今回出品されている20点の作品は西浦家の所有によるもので、19世紀初頭の明治時代に作成されたものであり、明治天皇が御使用になったものも含まれます。これらの作品は未だ海外で紹介されたことがない大変貴重なもので、今回が初のお披露目となります。
展示会は11月30日まで行われますので、皆様どうぞお越し下さい。
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書デモンストレーションの様子 |
明治天皇御使用のお皿 |