
第26回日本文化月間オープニング事業
-山本能楽堂による「能公演」のお知らせ
1990年から毎年開催している日本文化月間もおかげさまで本年第26回目を迎えます。今回のオープニング行事は,日本から「山本能楽堂」を招へいし,14世紀に誕生し世界無形文化遺産に指定されている日本の伝統舞台芸術である「能」の公演を行います。
山本能楽堂は,日本の大阪において80年以上に亘り能公演を行っており,初心者にも親しみやすい能公演で定評があります。同能楽堂の公演を通して,時代を越えて,古くから伝わる日本の演劇の世界に触れることができるでしょう。今回の公演では,物の怪が登場する2つの演目-「紅葉狩」と「土蜘蛛」を御紹介します。どちらの演目についても,デモンストレーション及び能の表現方法の解説を行います。
ソフィア国立オペラ・バレエ劇場でお披露目する「紅葉狩り」は,有名な武将平維茂と美しい娘に変装した戸隠山の鬼神の戦いのお話です。注目いただきたいのは,今回,能公演史上初めてブルガリアの役者が「ツレ(助演者)」の一部を演じることです。観世流の著名な能楽師である山本章弘氏の直々の指導のもと,女優のマヤ・ベジャンスカ氏を始めとする約10名のブルガリア人役者が能舞台に参加します。
カザンラク市にあるアーセナル文化会館で演じる「土蜘蛛」は,武将源頼光に降りかかる呪いを巡る土蜘蛛の戦いのお話です。演目自体は古いお話ですが,山本能楽堂の現代的解釈と表現,日本の最新照明技術であるLEDを用いて,現代に生きる日本の伝統芸能を御紹介します。
日本とブルガリアの友好関係を象徴する,ブルガリアでしか観ることのできない能公演にぜひお越し下さい。詳細は以下のとおりです。
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山本能楽堂による「能公演」
1.ソフィア公演 「紅葉狩り」
日時:10月2日(金)19時
場所:ソフィア国立オペラ・バレエ劇場
主催:在ブルガリア大使館,山本能楽堂
入場:無料。要招待券(ソフィア・オペラのチケットセンターでお求めいただけます)
2.カザンラク公演「土蜘蛛」
日時:10月5日(月)19時
場所:アーセナル文化会館
主催:在ブルガリア大使館,山本能楽堂
協力:アーセナル文化会館,カザンラク対日友好協会
入場:無料。入場自由