
第26回日本文化月間オープニング行事「山本能楽堂による能公演」
10月2日,国立ソフィア・オペラ・バレエ劇場において,同5日,カザンラク市アーセナル文化会館において,第26回日本文化月間オープニング行事である能公演が日本大使館及び山本能楽堂の主催により開催されました。ソフィア公演では小泉大使、グラヴァナコフ「日本友の会」会長が挨拶を行い、ラシドフ文化大臣からのメッセージが紹介されました。カザンラク公演には上田参事官が冒頭挨拶を行いました。
能は,14世紀から今日まで受け継がれている日本の伝統芸能であり,ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。今回は山本能楽堂から計21名の能楽師・技術スタッフが来訪し,本格的な能公演を行いました。
ソフィア公演の演目「紅葉狩」は,有名な武将平維茂と美しい娘に変装した戸隠山の鬼神の戦いのお話です。今回は,観世流の著名な能楽師である山本章弘氏の直々の指導の下,能公演史上初めて10名のブルガリアの役者が「ツレ」の一部を演じました。カザンラク市で演じられた「土蜘蛛」は,武将源頼光に降りかかる呪いと,彼と土蜘蛛の戦いのお話です。演目自体は古いお話ですが,山本能楽堂の現代的解釈と表現を取り入れて,現代に生きる日本の伝統芸能を紹介しました。
ソフィア公演,カザンラク公演ともに会場は満席の盛況であり,観客から,「500年もの間変わらず受け継がれてきた伝統芸能を見ることができ感動した」,「また公演をして欲しい」等の感嘆の声が寄せられました。
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ソフィア公演オープニングの様子 |
紅葉狩公演 |
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カーテンコールの様子 |
土蜘蛛公演 |