鳥インフルエンザ関連情報
11月29日現在、当国保健省の発表でブルガリア国内における鳥インフルエンザの発生は確認されていません。
2.広域情報(本国外務省発表の内容)
<鳥インフルエンザ流行地域の拡大>
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
1.2003年12月以降現在に至るまで、東南アジアから中央アジア、ロシアなどの広い地域において高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)等の発生が断続的に確認されています。2005年10月にはルーマニアやトルコなどでも野鳥や家禽類への感染が確認されており、発生地域が更に拡大しています。
現段階では鳥インフルエンザのヒトへの感染は一般的でなく、ヒトへの感染のほとんどは発症している鳥との直接接触(鳥を殺す、羽をむしる、料理の準備など)によるものですが、このウイルスが変異してヒトからヒトへ感染するようになった場合に新型インフルエンザの流行が起こる可能性があることから、世界保健機関(WHO)では警戒を強めています。以下、WHOが2005年10月14日及び27日に行った発表についてお知らせします。
2.現在の状況
WHOは2005年10月14日付けでインフルエンザの流行に関する発表(Tenthings you need to know about
pandemic influenza)を行いました。その概要は以下のとおりです。
(1)鳥インフルエンザとインフルエンザは違います。
鳥インフルエンザは鳥類の伝染病で、稀にヒトや豚など種を越えて感染することがありますが、ヒトに感染することはほとんどありません。ただ、現在流行しているH5N1型鳥インフルエンザが変異して、今までヒトの間では感染が起こっていない新しい亜種のウイルスが出現したとき、新型インフルエンザの流行が起こると予想されます。
(2)新型インフルエンザは全ての国が影響を受けるでしょう。
新型インフルエンザが出現したら、世界的流行(パンデミック)は避けられません。交通手段の発達した現代では、感染が世界中に拡大するのに3か月もかからないと見られています。
多くの人が新型インフルエンザに対する免疫を持たないため、通常のインフルエンザよりも罹患率が高くなることが予想され、経済的、社会的にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。また、実際に新型インフルエンザが出現しなければわかりませんが、ウイルスの毒性によっては死亡率も高くなると見られます。
(3)新型インフルエンザ発生段階
WHOでは新型インフルエンザの発生段階を6フェーズに分けて、各フェーズ毎の公衆衛生学的目標を定めています。現在の状況はフェーズ3として分類されています。フェーズ3は、人間にとって、新しいウイルスは感染力を引き起こしているが、ヒト-ヒト感染は容易には起こっていないという状況で、新しい亜種のウイルスの早期検知、報告、症例への確実な対応等を公衆衛生学的目標としています。
なお、各フェーズの状況は以下のとおりです。
パンデミック間期
●フェーズ1:新たな亜種のインフルエンザウイルスが動物において存在している可能性があるが、ヒトへの感染リスクは小さい。
●フェーズ2:人間にとって新たな亜種のインフルエンザウイルスが動物において存在しており、ヒトへの感染リスクがある。
パンデミックアラート期
●フェーズ3:新しい亜種によるヒト感染が見られるが、ヒト-ヒト感染は殆ど見られないか、あるいは非常にまれにみられる。
●フェーズ4:限られたヒト-ヒト感染が起こっているが、感染拡大は限定されている。
●フェーズ5:より大きな集団でのヒト-ヒト感染が見られるが、感染は依然限定的である。ウイルスはまだ完全にはヒト-ヒト感染の伝播確立に至っていない
パンデミック期
●フェーズ6:ヒト-ヒト感染が増加・持続している。
3.WHOでは、2005年10月27日付けでH5N1型鳥インフルエンザ発生地域における
公衆衛生対策手引きを発表しました。このうち、養鶏業者など感染のリスク
の高い人への感染防止策等についての概要は以下のとおりです。
(1)ワクチン接種について
各国の保健当局は、職業上H5N1型ウイルスに接する可能性の高い人々(※)に対して、(通常の)インフルエンザ予防接種を検討すること。(インフルエンザ予防接種はH5N1型ウイルスに対する予防効果はないが、接種は通常のインフルエンザと鳥インフルエンザの両方のウイルスに感染する機会を減らす手段として行うもの。)
※:養鶏業者、食肉処理業者、獣医など
(2)職業上ウイルスに接するリスクの高い人の予防方法
(イ)肌を露出しないこと。衣服を不浸透性のエプロンや手術用ガウン等で
完全に覆うこと。
(ロ)消毒済みの丈夫なゴム手袋の着用
(ハ)N95マスク(入手が困難ならば標準規格の手術用マスク)を使用すること。
(ニ)ゴーグルを着用すること。
(ホ)ゴム(または合成ゴム)製の長靴等を着用すること。(使用後は廃棄すること。再使用する場合は完全に消毒ますること。)
(3)健康管理について
(イ)初期症状の早期発見
職業上ウイルスに接する可能性の高い人は、感染の兆候や初期症状を早期に気づくようにすること。今までH5N1型に感染した患者の多くが、38度以上の発熱やインフルエンザのような呼吸器症状(咳や鼻水、喉の痛みなど)、下痢などの症状に見舞われた。また、頭痛や腹痛、吐き気などの症状も報告されている。
(ロ)健康状態の観察
ウイルスに接した可能性があった場合、接触の可能性があった期間及びその後14日間は毎日発熱その他の症状がないか観察すること。
(ハ)医師への情報提供
指定された地元の医師に対しあらゆる兆候及びウイルスに接した可能性の経緯や状況等を説明すること。
4.職業上ウイルスに接する可能性が高くない方についても、鳥との接触で感染する可能性がありますので引き続き以下の点についてご留意ください。
(1)手洗い、うがいなど通常の感染症予防対策を励行すること。(手洗いは石鹸を泡立てて流水でしっかり洗うこと。)
(2)鳥インフルエンザの流行が見られる地域の鶏舎やアヒルなどの鳥を放し飼いにしている場所に近づかないこと。
(3)鳥インフルエンザの流行が見られる地域において、生きた鳥への接触を避けること、また、生きた鳥を扱う市場へは不用意・無警戒に立ち寄らないこと。
なお、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などインフルエンザと同様の症状が現れた場合は早めに医療機関において受診するようにしてください。
5.食品の安全性について
(11月付けWHO発出文書:Food safety issues)
現在までに鳥インフルエンザが鶏肉や卵などの食品を通じてヒトに感染したという事例は確認されていません。鳥インフルエンザ・ウイルスは通常の方法で加熱調理されていれば(全体を70度以上の温度に加熱)死滅します。
WHOでは、鶏肉や卵などを料理するときには常に以下のような衛生管理を行うことをおすすめします。
多くの鳥インフルエンザ・ウイルスの型は、感染した鳥の呼吸器や消化器官に見られ、肉の中には含まれていません。しかし、H5N1型等の高病原性鳥インフルエンザの場合は、感染すると鳥の体全体(肉も含む)にウイルスが拡がります。従って、現在高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)の発生、流行が確認されている国・地域においては、鶏肉や卵等を料理する際には下記の点に十分注意する必要があります。
●鳥インフルエンザの発生・流行が確認されている国・地域では、生の鶏肉や卵から他の食べ物がウイルスに汚染される可能性について十分に警戒すること。
●料理するときに、生の鶏肉や卵等から出てくる汁と、生で食べる他の食物が混ざらないようにすること。
●生の鶏肉や卵を料理した後は、お湯と石鹸で手をよく洗うこと。
●鶏肉や卵は十分に加熱調理すること(鶏肉はピンク色の生焼けの部分がないようにし、また、卵は黄身まで十分に加熱すること)。
●H5N1型ウイルスは低温であれば少なくとも1か月は生き続けており、冷凍や冷蔵などの通常の食料の保存方法ではウイルスは死滅しないので、冷凍や冷蔵の鶏肉等を料理するときも生肉を料理するときと同様の注意(上記)をすること。
●鳥インフルエンザ・ウイルスは卵の殻だけでなく黄身や白身にも含まれているため、鳥インフルエンザ発生地域で生産された卵は必ず70度以上で加熱したものだけを食べるようにする(生、半生で食べてはいけない)。
現在までに確認された鳥インフルエンザのヒトへの感染は、多くの場合、家庭での鳥の屠殺や病気の鳥や死んだ鳥の料理の際に発生しています。従って、鶏肉や卵を料理するときに上記の点に十分注意すれば、ヒトへの感染の可能性は低くなります。
(問い合わせ先)
○外務省領事局政策課(医療情報)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1f.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)
http://www.forth.go.jp/
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/