26.01.2007 ２００７年１月１６日、福井宏一郎・駐ブルガリア特命全権大使は、トロヤン市において、平成１７年度草の根・人間の安全保障無償資金協力に係る「トロヤン市肺病の早期診断及び予防セクター改修計画」の実施完了に伴う供与式に参加しました。供与式にはマテーヴ保健次官、ヴェリエヴァ・ロヴェチ県知事、エンキン・トロヤン市長をはじめとする地方自治体関係者や被供与団体の代表者及びその関係者、プレス関係者等の出席を得て盛大に行われました。
トロヤン市肺病治療専門病院は、ブルガリアにおける唯一の肺病治療専門病院として今から約１００年前に設立されましたが、本件診察棟については、これまで一度も改修工事が行われませんでした。また、ブルガリアでは、肺ガン、気管支炎ガンの発生率、死亡率が年々高くなっておりますが、機材老朽化のため、適切な早期診断及び予防が行えない状態にありました。本プロジェクトが実施された結果、同病院において、ロヴェチ県在住の肺病患者のみならず、全国の肺病患者に対し、衛生的な環境の中での適切な肺病の診断及び予防が可能となり、これまでの医療環境が大きく改善されています。
●案件概要： ブルガリア中西部のロヴェチ県に位置するトロヤン市肺病治療専門病院の一部既存診察棟の改修工事を行うとともに、早期診断及び予防に必要な医療機材を供与するもの。
●供与金額： ２１，９８２米ドル
●被供与団体： トロヤン市肺病治療専門病院