
平成20年度草の根文化無償「ブルガリア復興期博物館展示機材整備計画」完成式
12月18日にブルガリア復興期博物館(ゲオルギアディ邸)に於いて、平成20年度草の根文化無償による同博物館に対する展示機材整備計画の完成式が行われました。
プロヴディフ市に所在するブルガリア復興期博物館はゲオルギアディ邸としても親しまれ、国の重要文化財に指定されています。ブルガリアのオスマン・トルコからの解放・独立運動に関する重要な史料・文化財が保存・展示されています。19世紀末のブルガリアを後世に伝えるための重要な博物館といえます。
しかし、展示ケースの老朽化が著しく、貴重な史料を適切に保管できずその劣化が著しくなっていました。そこでブルガリア復興期博物館は、日本政府が実施する草の根文化無償プログラムに展示機材の整備を申請し、採用となりました。今回のプロジェクトにより、同博物館には史料・文化財を保護するための展示ケース購入の目的で資金26,038ユーロが供与され、この度の完成式を前に展示ケース計32点が新調されました。
プロヴディフ歴史保存地区に対しては、2003年、UNESCO日本信託基金により約百万ドルが供与され、2007年末、ブルガリア復興期博物館を含む7軒の家屋の修復が完了しています。今回の供与がUNESCO日本信託基金による支援と相俟って、ブルガリア復興期の重要な歴史遺産の保存、そして貴重な観光資源であるプロヴディフ歴史保存地区の整備に貢献すると共に、歴史・文化を大切にする日本人の価値観を広くブルガリアの人々に伝えていくことが期待されます。
本年は日・ブルガリアが外交関係を再開して50周年となります。文化協力を通じ、二国間の絆が更に強まることが期待されます。
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