
草の根・人間の安全保障無償資金協力贈与契約署名式の開催
(対象プロジェクト)
・ヴェトヴォ市ヴァシル・レフスキ小・中・職業訓練学校省エネ促進計画
・ヴァルナ市リュベン・カラヴェロフ中等学校衛生施設改修計画
・カルジャリ市国立精神病院病棟改修計画
・カザンラク市総合病院診療器具整備計画
・ヤコルダ市聖キリル・メトディアス総合学校施設改修計画
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贈与契約署名式での記念撮影 |
今般、日本政府は上記5つのプロジェクトに対し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定しました。3月17日、大使公邸において贈与契約署名式が開催され、竹田大使と各被供与団体代表者が贈与契約に署名しました。
まず、ヴェトヴォ市ヴァシル・レフスキ小・中・職業訓練学校に対して、校舎の窓枠改修のための資金として、52,927ユーロを上限として供与する契約書の署名が行われました。本プロジェクトの実施により、同校で学ぶ約630人の児童・生徒に快適な教育環境を提供できるとともに、室内保温効果の向上により暖房費の負担軽減が期待できます。
続いて、ヴァルナ市リュベン・カラヴェロフ中等学校に対して、衛生施設改修のための資金として、49,905ユーロを上限として供与する契約書の署名が行われました。同プロジェクトにより同校のトイレ・洗面所等が抜本的に改修され、同校で学ぶ約640人の児童・生徒に快適な教育環境を提供できることとなります。なお、同校はヴァルナ地域で唯一日本語教育を実施する学校であり、今後更に日本とブルガリアの架け橋として活躍することが期待されます。
続いて、カルジャリ市国立精神病院に対して、病棟の屋根及び窓枠改修のための資金として、49,131ユーロを上限として供与する契約書の署名が行われました。同プロジェクトにより精神疾患の専門病院である同病院の入院患者を取り巻く環境が大幅に改善されることが期待できます。
続いて、カザンラク市総合病院に対して、2種類の診断器具(ビデオ内視鏡システム及び腹部エコー診断装置)の整備のための資金として、50,095ユーロを上限として供与する契約書の署名が行われました。同プロジェクトにより、カザンラク地域の10万人以上の市民を取り巻く医療環境が改善されることが期待できます。なお、カザンラク市は日本の広島県福山市と「バラ」の取り持つ縁で長年市民レベルの交流があることで知られています。今回整備される診断器具は、以前福山市の医療機関から寄贈されたものの、老朽化により使用できなくなった器具に代わるものです。
続いて、ヤコルダ市聖キリル・メトディアス総合学校に対して、校舎改修のための資金として、59,808ユーロを上限として供与する契約書の署名が行われました。同プロジェクトにより、教室やトイレの改修が行われることで、同校で学ぶ約530人の児童・生徒に快適な教育環境を提供できることとなります。
竹田大使は署名式におけるあいさつで、5つのプロジェクトがブルガリアの社会・経済開発に資することを願うと同時に、日本とブルガリアの「心と心」の架け橋として二国間関係の更なる発展につながることを切に希望する旨述べました。