
平成21年度草の根文化無償資金協力「プロヴディフ市歴史博物館展示室整備計画」 完成式
6月1日に、子供の日に併せ、ブルガリア復興期博物館(ゲオルギアディ邸)にてステファン・シヴァチェフ・プロヴディフ市歴史博物館長及び竹田恒治日本国大使の出席のもと、平成21年度草の根文化無償資金協力「プロヴディフ市歴史博物館展示室整備計画」供与式が行われました。式典にはプロヴディフ側から、トテフ県知事、ゴゴヴァ副市長も出席されました。草の根文化無償資金協力は、日本政府がブルガリアの地方自治体、地方の教育文化機関、NGO等に対して文化の振興や日本語・日本文化教育への支援を目指し資金供与を行うものであり、2000年に開始され、これまでに計9件が実施されてきました。
プロヴディフ市歴史博物館には日本人形の常設展設置のため資金1万8,368ユーロが供与されました。同博物館ではJICA/JOCVの技術協力の一環で1999年よりコンピュータ技術や博物館学の専門家4名が活動してきました。この内の1名がこのプロヴディフに日本人形を紹介しようとイニシャティブをとり総額3万ドル・約150体からなる日本人形セットが日本から寄贈されたことが、今回の案件の契機となりました。
プロヴディフ市と日本とは深い繋がりがあります。プロヴディフ市は日本の岡山市と両国間で唯一の姉妹都市協定を結び、1972年から長い交流を続けています。またこの歴史保存地区に対して日本はユネスコ日本信託基金を通じ100万ドルの支援を行っており、有名なゲオルギアディ邸も同基金で保存修復が行われた7家屋の内の一つです。右家屋に対しては同じ草の根文化無償資金協力により老朽化していた展示ガラスケースの刷新も援助されました。
完成した日本人形常設展示室によって、プロヴディフ市歴史博物館の所蔵する日本人形コレクションがより多くのブルガリア市民の目に触れ、日本文化に親しむことを通じて異文化理解の促進や文化生活の多様化に貢献することが期待されます。
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