
草の根・人間の安全保障無償資金協力
「カザンラク市総合病院診療器具整備計画」供与式
7月8日、竹田大使はカザンラク市のカザンラク市総合病院を訪問し、日本政府が供与した50,095ユーロを原資に実施されていた診療器具整備プロジェクトの供与式に出席しました。供与式は、マナロヴァ病院長、ダミアノフ・カザンラク市長のほか、カザンラク市議会議長、スタラザゴラ県副知事も出席の下で行われました。
2010年3月10日に竹田大使とマナロヴァ院長との間で署名した本プロジェクトは、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」事業の一つですが、1998年にブルガリアにおいて開始された本事業は累計76プロジェクトを数え、総額で約300万ユーロが拠出されています。
カザンラク市総合病院は、以前、ともに「バラの街」として長年市民交流が続いている広島県福山市の医療機関からビデオ内視鏡システム及びエコー診断装置の寄贈を受け、10年間にわたり使用していましたが、昨年老朽化により使用できなくなりました。そこで、カザンラク市民が内科、消化器科分野の適切な診断を引き続き受けられるよう、草の根・人間の安全保障無償資金協力の枠組みで、同病院にビデオ内視鏡システム及びエコー診断装置を整備することとなったものです。
竹田大使は供与式におけるあいさつで、カザンラク市と福山市との市民交流を日本政府として後押しでき光栄であること、また、今般、カザンラク市と福岡県宗像市との間で新たにパートナーシップ協定が結ばれることとなり、日本とブルガリアの交流がさらに深まることとなったことを述べるとともに、今回のプロジェクトが日本とブルガリアの「心と心」の架け橋として二国間関係の更なる発展につながることを切に希望する旨述べました。
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供与式の様子(左からダミアノフ・カザンラク市長、竹田大使、マナロヴァ病院長) |
プロジェクトで整備された診療器具 (エコー診断装置) |