
ブルガリアJICA研修生同窓会主催セミナーの開催
9月30日、「温泉資源を活用した地域振興」をテーマとしたセミナーが、ブルガリア中央部スタラザゴラ市内のスタラザゴラ温泉で開催されました(ブルガリアJICA研修生同窓会主催、第22回日本文化月間の一環として日本大使館が後援)。
本セミナーは、JICAにより実施されてきた日本からの技術協力のフォローアップとして、かつてJICA研修を受講した当地の研修生同窓会メンバーが中心となって企画したものです。ブルガリアでは、今年から国内主要温泉資源の管理運営権が政府から地方自治体に移管されたことで、今後本格的な温泉資源の活用が期待されています。
本セミナーには、幅広い地域から約60人の参加がありました。セミナーの冒頭、ニコロフ・スタラザゴラ州知事、経済省イヴァノヴァ観光政策局長、日本大使館杉浦参事官からそれぞれ挨拶があり、その後、4人の報告者によるプレゼンテーション及び関連ディスカッションが行われました。
まず、温泉資源とその医療分野への応用に詳しい国立リハビリテーション専門病院のアンゲロヴァ院長から、ブルガリアの温泉資源の概要とその活用状況について報告があり、ブルガリア全土に今後活用できる豊富な温泉資源が多くあることが具体的に紹介されました。
続いて、カザンラク市役所のボゴトリエヴァ職員及びドュネヴァ職員から、両名がJICA訪日研修で学んだ日本の地域観光振興の事例紹介がありました。報告の中で、日本では温泉資源が観光資源として十分に活用されていること、温泉が宿泊施設としてだけでなく、日帰り入浴施設としても盛んに利用されていることが、「道の駅」を活用した地域振興の事例とともに紹介されました。
その後、観光振興コンサルタントのヨルダノフ氏から観光関連のビジネスモデルに関する講演、経済省イヴァノヴァ観光政策局長からはブルガリアの観光政策についての講演がそれぞれ行われました。
セミナーの最後には、裏千家による茶道デモンストレーションも実施されるなど、セミナー参加者が日本文化に触れる機会も設けられました。
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アンゲロヴァ・国立リハビリ専門病院長によるプレゼンテーション |
真剣に聞き入るセミナー参加者 |
茶道デモンストレーションの様子 |