
草の根・人間の安全保障無償資金協力
「サモコフ市ヴァシル・レフスキ小・中学校新暖房システム整備計画」供与式
11月8日、伊藤大使はソフィア州サモコフ市ヤルロヴォ村のヴァシル・レフスキ小・中学校を訪問し、日本政府が供与した49,075ユーロを原資に実施されていた新暖房システム整備プロジェクトの供与式に出席しました。
2010年11月25日に伊藤大使とカラボジロヴァ校長との間で署名した本プロジェクトは、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」事業の一つですが、1998年にブルガリアにおいて開始された本事業は累計82プロジェクトを数え、総額で約350万ユーロが拠出されています。
サモコフ市ヴァシル・レフスキ小・中学校は、小規模ながら地域で唯一の学校として、児童・生徒への教育に積極的に取り組んできましたが、これまでの暖房施設は各教室にある老朽化したストーブがあるのみで、高地に立地し、冬期の寒さが厳しいこの地域においては十分な暖房効果が得られないほか、ストーブから漏れる煤煙が校舎内に充満するなど児童・生徒への健康面での被害が懸念されていました。
そこで、ヴァシル・レフスキ小・中学校からの要望を受けた日本大使館が草の根・人間の安全保障無償資金協力の枠組みを活用し、学校に新たな集中暖房システムを整備するプロジェクトに協力することとなりました。
伊藤大使は供与式におけるあいさつで、本格的な冬の到来を前に新たな暖房システムが整備されたことを祝福し、プロジェクトに参加したすべての人々に敬意を表するとともに、今回のプロジェクトが日本とブルガリアの架け橋として二国間関係の更なる発展につながることを切に希望する旨述べました。
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テープカットを行う伊藤大使とカラボジロヴァ校長 |
新たに整備した暖房システム(燃焼機) |
着物を身につけた児童による出迎え |