
ブルガリアJICA研修生同窓会主催経済フォーラム
「The Innovations in Japan. Transfer of innovations and SMEs」の開催
11月16日、「イノベーション」をテーマとした経済フォーラムが、ソフィア市内で開催されました(ブルガリアJICA研修生同窓会主催、第22回日本文化月間の一環として日本大使館が後援)。
本セミナーは、JICAにより実施されてきた日本からの技術協力のフォローアップとして、かつてJICA研修を受講した当地の研修生同窓会メンバーが中心となって企画したものです。
本セミナーには、各分野から約80人の参加がありました。セミナーの冒頭、ブルガリアを代表してドブレフ経済・エネルギー・観光省次官が、日本からは伊藤大使からそれぞれ挨拶を行い、その後、5人の専門家からのプレゼンテーション及び関連ディスカッションが行われました。
まず、立命館アジア太平洋大学の難波正憲名誉教授から、日本企業のイノベーションをテーマとした講演が行われ、日本企業がこれまでに経験した様々な困難とそれに伴う優れたイノベーションの事例、政府の支援策などについて幅広い内容が紹介されました。
続いて、ソフィア大学のステファノフ教授及び経済・エネルギー・観光省のニコロフ経済政策局長から、ブルガリア及びEUレベルにおける中小企業のイノベーション及び政府のイノベーション支援政策の現状及び課題についてそれぞれの立場から異なった見方が紹介されました。
また、中小企業振興庁のヴァタシュカ職員からは、より具体的な中小企業支援策、EU資金の活用方法等についてのプレゼンテーションが、日本ブルガリア経済委員会の佐々木文徳事務局長からは、同委員会の活動及び両国間のビジネス促進のための提言が示されました。
総括ディスカッションは、ヴァシカロフ元駐日ブルガリア大使の司会により進められましたが、会場からは多くの意見や質問が出され、活発な議論が行われました。