
ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金活用プロジェクト・
「ソフィア医科大学産婦人科専門病院医療器材整備計画」供与式
4月23日,日本政府の実施するノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金を活用した「ソフィア医科大学産婦人科専門病院医療器材整備計画」プロジェクトの供与式典が「マイチン・ドム」病院において開催されました。
1999年に日本政府は総額5億円のノン・プロジェクト無償資金をブルガリア政府に対して供与しました。この資金により輸入した資材をブルガリア国内で売却し,得た利益を積立てて活用して実施するプロジェクトが「見返り資金活用プロジェクト」です。今般のプロジェクトでは,積立金のうちの20万レヴァが供与されました。その目的は,ブルガリア国内の拠点病院の1つであるソフィア医科大学産婦人科専門病院こと「マイチン・ドム」病院に対して専門医療器材の整備を支援することにより,より多くの未熟児の命を救うことにあります。
ブルガリアはEU圏内において最も少子高齢化が進んでいる国の1つとされています。今般の支援により,多くの新生児の命が救われるようになり,もって,ブルガリアの少子化に歯止めがかけられ,そのことによりブルガリアの社会発展に貢献することが期待されます。
今般の供与式に出席したマリノフ経済・エネルギー・観光次官からは,「今般の医療器材の導入は医療関係者の人材育成にもつながります。また,未熟児の救命はブルガリア国民全体にとり非常に重要な問題です。今般の日本政府の支援に対し感謝申し上げたい」旨の発言がありました。
また,ディミトロフ保健省次官からは,ペトロフ保健大臣からの挨拶として,「今般供与された機材は質の高い物であり,未熟児の救命に大きく貢献すると思われます。子どもたちの笑顔を見る際には日本政府の支援を思い出していただきたい」旨の発言がありました。
日本政府は,民主化・市場経済化以降のブルガリアの経済的・社会的発展のため,これまで様々な支援を行ってきましたが,とりわけ,医療分野についての支援は,より多くの人々が平等に裨益するという意義を持つことから重視しています。
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供与式において挨拶をする小泉大使 |
今般供与された機材 |