
ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金活用プロジェクト・
「パザルジック市職業中等学校エネルギー効率改善計画」完工式
2013年6月27日,日本政府の実施するノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金を活用した「パザルジック市職業中等学校エネルギー効率改善計画」プロジェクトの完工式典がパザルジック市において行われました。
1999年に日本政府は総額5億円のノン・プロジェクト無償資金をブルガリア政府に対して供与しました。この資金により輸入した資材をブルガリア国内で売却し,得た利益を積立てて活用して実施するプロジェクトが「見返り資金活用プロジェクト」です。今般のプロジェクトでは,積み立て金のうちの29万8795レヴァが活用されました。その目的は,様々な職業訓練教育を行っているパザルジック市職業中等学校の窓枠改修工事を行うことで,より快適な教育環境を整備することにあります。
日本政府は,民主化・市場経済化以降のブルガリアの経済的・社会的発展のため,これまで様々な支援を行ってきました。とりわけ,近年は教育や医療をはじめとする社会インフラ整備に対する支援を重視してきました。
現在,ブルガリアでは若年層の失業率の高さが深刻な問題となっています。若年層の雇用支援において,彼らのスキルを高めるための職業訓練教育の拡充は必須です。今般の支援により,パザルジック市職業中等学校の職業訓練教育がさらに充実したものとなり,ブルガリアの多くの若者たちが就職の機会に恵まれることが期待されます。
なお,完工式において,イヴァノヴァ・パザルジック市職業中等学校長をはじめとするブルガリア側関係者より,プロジェクトの実施により,教育環境の整備のみならず,エネルギー効率化も図ることができたとし,こうした支援を行った日本政府と日本国民に対して心より感謝する旨の挨拶がありました。
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完工式典 |
改善された窓枠 |