
ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金活用プロジェクト
「プロブディフ医科大学病院医療機器整備計画」供与式の実施
12月6日,日本政府の実施するノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金を活用した「プロブディフ医科大学病院医療機器整備計画」プロジェクトの供与式典がプロブディフ医科大学において開催され,小泉駐ブルガリア日本国大使が出席しました。
1999年に日本政府は総額5億円のノン・プロジェクト無償資金をブルガリア政府に対して供与しました。この資金により輸入した資材をブルガリア国内で売却し,得た利益を積立てて活用して実施するプロジェクトが「見返り資金活用プロジェクト」です。今般のプロジェクトでは,積立金のうちの20万レヴァが供与されましたが,その目的は,ブルガリア南部のプロブディフ医科大学に内視鏡手術機器を整備することにあります。
日本政府は,民主化・市場経済化以降のブルガリアの経済的・社会的発展のため,これまで様々な支援を行ってきました。とりわけ,医療分野についての支援は,より多くの人々が平等に裨益するという意義を持つことから重視してきました。
これまで,プロブディフ医科大学病院では,腹部の切開による手術が行われてきましたが,それは患者さんたちにとり,身体的に大きな負担を強いるものでした。今般の医療機器の整備により,内視鏡手術の実施が可能となり,患者さんたちの身体的負担が軽減されます。このプロジェクトの実施が,ブルガリア国民の皆さんの健康増進に繋がることを期待します。
今般の供与式に出席したディミトロフ経済・エネルギー次官からは,「供与された内視鏡手術用機材により,数千人のブルガリア国民の健康と生活が維持されるであろう。ブルガリア国民及びブルガリア政府を代表し,日本政府及び日本国民の皆様に対して改めて感謝申し上げたい」との感謝の言葉がありました。また,ジャムバゾフ・プロブディフ医科大学病院長からは,「機材が供与されたことにより,1日あたり3~4件の内視鏡手術が可能となった。日本政府及び日本国民の皆様に対してお礼申し上げたい」との謝意の表明がありました。
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機材の説明を受ける小泉大使 |