
15.01.2007
2007年1月10日から11日にかけて、麻生太郎外務大臣が日本の外務大臣として24年振りにブルガリアを公式訪問しました。訪問中、麻生大臣は、スタニシェフ首相、カルフィン副首相兼外務大臣及びパルヴァノフ大統領と会談を行った他、国立スポーツ・アカデミーで行われたブルガリア相撲連盟に対する平成17年度草の根文化無償資金協力による土俵の供与式に出席、アレクサンダル・ネフスキ寺院を訪問するなどしました。
1.会談内容
(1)二国間関係
ブルガリア側の政府要人との会談では、麻生大臣より、ブルガリアのEU加盟に祝意を表明し、また、価値を共有するパートナーとしての協力関係を一層強化したい旨が述べられました。また、ブルガリア側より、日本の新外交方針である「自由と繁栄の弧」に対する高い評価と支持が表明され、会談では、その重要な一翼を担うブルガリアとの間で、黒海沿岸地域や西バルカンの安定を含め、「自由と繁栄の弧」の形成のために日本とブルガリアで緊密に連携していくことで合意がなされました。
また経済面では、ブルガリア側より、これまでの我が国経済協力支援に感謝するとともに、円借款によるコンテナ・ターミナルの整備拡張計画に関する要請がなされました。これに対して、麻生大臣より、近く予定されているJBIC調査団チームの派遣の結果を踏まえて検討したい旨が伝えられました。また、ブルガリア側から寄せられた日本からの貿易投資への期待に対しては、ブルガリアにおける一層の投資環境の整備を求めました。
(2)要人往来
その他、麻生大臣より、カルフィン副首相兼外相の訪日を要請しました。また、ブルガリア側からは、安倍総理大臣のブルガリア訪問の要請がなされました。
(3)北朝鮮問題
麻生大臣より、北朝鮮による拉致は、人権、人道上の問題として国民の生命にかかわる重大な問題であり、一日も早い解決に向けてブルガリアの理解と協力をえたい旨述べたのに対し、スタニシェフ首相より、拉致問題については日本側の意見と全く同感であり、北朝鮮のミサイル、核問題についても日本の立場に完全に同意する旨が述べられました。また、リビアにおけるブルガリア人看護師の死刑判決問題に関してもやりとりがなされました。
(4)国連改革
国連安保理・国連改革に関し、現在の国際環境は国連設立当時から随分変わっており、それを反映した形での改革に向け協力していくことで一致しました。また、ブルガリア側より日本の常任理事国入りを従来通り支持していく旨発言がありました。
2.相撲土俵引き渡し式
麻生外務大臣は、11日10時、国立スポーツアカデミーを訪問し、ブルガリア相撲連盟に対する平成17年度草の根文化無償資金協力により同アカデミー体育館に設置される土俵の引渡式に出席しました。
引渡式では、ラチェザル・ディミトロフ国立スポーツアカデミー学長及びリリアナ・カネヴァ・ブルガリア相撲連盟事務局長より本件資金協力に対する感謝の意が述べられたのに対し、麻生大臣より、琴欧洲関からの招待に応え土俵の引渡式に出席できたことをうれしく思うと述べるとともに、完成した土俵で稽古した選手の中から第2、第3の琴欧洲関が現れること、今回の協力によりブルガリアにおいて日本の伝統的スポーツの普及と日本文化への理解が進むこと、及び日本とブルガリアとの友情がさらに深まることへの期待を表明しました。
麻生大臣は、ディミトロフ学長、ブルガリア相撲連盟のニコライ・ディミトロフ会長及びカネヴァ事務局長とともに土俵前でテープ・カットを行った後、ブルガリア相撲連盟所属選手による相撲のデモンストレーションを見学した。デモンストレーションの後、麻生大臣は土俵に登り、選手らと記念写真撮影等を通じて交歓しました。
本件草の根文化無償資金協力は、ブルガリア相撲連盟の相撲器材の整備を目的として、土俵、まわし、畳、ビデオカメラ等の購入に必要となる約630万円を同連盟に対し贈与するものです。
麻生太郎外務大臣のブルガリア訪問
2007年1月10日から11日にかけて、麻生太郎外務大臣が日本の外務大臣として24年振りにブルガリアを公式訪問しました。訪問中、麻生大臣は、スタニシェフ首相、カルフィン副首相兼外務大臣及びパルヴァノフ大統領と会談を行った他、国立スポーツ・アカデミーで行われたブルガリア相撲連盟に対する平成17年度草の根文化無償資金協力による土俵の供与式に出席、アレクサンダル・ネフスキ寺院を訪問するなどしました。
1.会談内容
(1)二国間関係
ブルガリア側の政府要人との会談では、麻生大臣より、ブルガリアのEU加盟に祝意を表明し、また、価値を共有するパートナーとしての協力関係を一層強化したい旨が述べられました。また、ブルガリア側より、日本の新外交方針である「自由と繁栄の弧」に対する高い評価と支持が表明され、会談では、その重要な一翼を担うブルガリアとの間で、黒海沿岸地域や西バルカンの安定を含め、「自由と繁栄の弧」の形成のために日本とブルガリアで緊密に連携していくことで合意がなされました。
また経済面では、ブルガリア側より、これまでの我が国経済協力支援に感謝するとともに、円借款によるコンテナ・ターミナルの整備拡張計画に関する要請がなされました。これに対して、麻生大臣より、近く予定されているJBIC調査団チームの派遣の結果を踏まえて検討したい旨が伝えられました。また、ブルガリア側から寄せられた日本からの貿易投資への期待に対しては、ブルガリアにおける一層の投資環境の整備を求めました。
(2)要人往来
その他、麻生大臣より、カルフィン副首相兼外相の訪日を要請しました。また、ブルガリア側からは、安倍総理大臣のブルガリア訪問の要請がなされました。
(3)北朝鮮問題
麻生大臣より、北朝鮮による拉致は、人権、人道上の問題として国民の生命にかかわる重大な問題であり、一日も早い解決に向けてブルガリアの理解と協力をえたい旨述べたのに対し、スタニシェフ首相より、拉致問題については日本側の意見と全く同感であり、北朝鮮のミサイル、核問題についても日本の立場に完全に同意する旨が述べられました。また、リビアにおけるブルガリア人看護師の死刑判決問題に関してもやりとりがなされました。
(4)国連改革
国連安保理・国連改革に関し、現在の国際環境は国連設立当時から随分変わっており、それを反映した形での改革に向け協力していくことで一致しました。また、ブルガリア側より日本の常任理事国入りを従来通り支持していく旨発言がありました。
2.相撲土俵引き渡し式
麻生外務大臣は、11日10時、国立スポーツアカデミーを訪問し、ブルガリア相撲連盟に対する平成17年度草の根文化無償資金協力により同アカデミー体育館に設置される土俵の引渡式に出席しました。
引渡式では、ラチェザル・ディミトロフ国立スポーツアカデミー学長及びリリアナ・カネヴァ・ブルガリア相撲連盟事務局長より本件資金協力に対する感謝の意が述べられたのに対し、麻生大臣より、琴欧洲関からの招待に応え土俵の引渡式に出席できたことをうれしく思うと述べるとともに、完成した土俵で稽古した選手の中から第2、第3の琴欧洲関が現れること、今回の協力によりブルガリアにおいて日本の伝統的スポーツの普及と日本文化への理解が進むこと、及び日本とブルガリアとの友情がさらに深まることへの期待を表明しました。
麻生大臣は、ディミトロフ学長、ブルガリア相撲連盟のニコライ・ディミトロフ会長及びカネヴァ事務局長とともに土俵前でテープ・カットを行った後、ブルガリア相撲連盟所属選手による相撲のデモンストレーションを見学した。デモンストレーションの後、麻生大臣は土俵に登り、選手らと記念写真撮影等を通じて交歓しました。
本件草の根文化無償資金協力は、ブルガリア相撲連盟の相撲器材の整備を目的として、土俵、まわし、畳、ビデオカメラ等の購入に必要となる約630万円を同連盟に対し贈与するものです。


