06.04.2007 ２００７年３月２７日、福井宏一郎・駐ブルガリア特命全権大使は、クブラット郡において、平成１６年度草の根・人間の安全保障無償資金協力に係る「クブラット郡総合病院改修計画」の実施完了に伴う供与式に出席しました。供与式には、ハリソフ・クブラット市長、アナスタソフ・ラズグラッド県知事をはじめとする地方自治体関係者や被供与団体の代表者及びその関係者、プレス関係者等の出席を得て盛大に行われました。
クブラット郡は、ブルガリアの北東部に位置するラズグラッド県に属し、３１，２００人の住民が生活を営んでいます。ラズグラッド県内にはクブラット総合病院を含めて３つの医療機関のみが存在しており、本件病院は、クブラット郡唯一の医療機関として、１９７４年に設立されましたが、設立以来、本病院の屋根については、本格的な改修工事が行われなかったため、老朽化により漏水が激しく、雨水や雪解け水による病院内への被害が深刻な問題となっていました。
在ブルガリア日本大使館は、そのような状況を受け、同病院からの草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援の要請に応え、屋根の改修等を行うための資金を供与することを決定しました。本プロジェクトによる施設が適切かつ有効に活用され、クブラット郡の住民がより適切かつ快適な医療サービスを受けることが可能になるとともに、県内の医療環境、民政環境の向上にも資することが期待されています。

●案件概要：クブラット郡総合病院の配水管の設置を含めた屋根（１，５３０㎡）の改修工事を行うための資金を供与するもの。
●供与金額： ３５，９５５米ドル
●被供与団体： クブラット郡総合病院